エッセイ『散ってまた咲く』

桜の花びらが、舞ってゆく姿が。

命が散ってゆくようだと、
語っている歌が、あるけれど。

命は、散るものじゃない。

消えてゆくようで、
まだ、そこにある。

春から夏へ。
そしてまた、来年。

桜は、咲くだろう。

そんな桜を見ながら。
ふとした瞬間に。

亡き人を、想いながら。
多くの人が、想うこと。

今日も何事もなく、普通で。
いつもの日々であり、それこそが有難い。

ああ、桜の花びらも。
これから散るよと、真ん中の軸を。
赤くして、サインをおくっている。

今年も有難う。そして、来年も宜しく。

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