短編小説『誰かのために』
短編小説:『誰かのために』
いま、そこにいるあなた、誰かのために生きてください。
誰かのために生きるという事は、あなたがちゃんと生きているという事。
ちゃんと生きるという事は、あなたが自分の行動に責任を持つという事。
そう。それは、ある日突然やって来て、私たちの日常を壊し始めました。
それを、恐れる人と、そうでない人。
そして、今まさにそれと戦っている人。
もちろん。一人きりでは戦えないから、多くの人々の力をもらって、戦っているはずです。
ただ、忘れてはいけない事が一つ。
その多くの人々の後ろには、私たちと同じく、家族がいて、友人がいて。
それらすべてをなげうって、私たちの未来のために尽くしてくれているという事。
人種や性別、地位や名誉、裕福だったり、そうでなかったり。そんなものは、おかまいなしに、それは襲い来るのです。
誰でも、他人事ではないと思います。
今、会いたい人は、今、会わなければいけないのか?
本当に、今、そこに行かなければいけないのか?
確かに。
会って、会話して、食事して。
楽しい時間を過ごせるでしょう。
けれど、それによって、そんなつもりじゃなかったのに?! という状況を、うんでしまうかもしれないのです。
誰かのために生きるという事は、誰にも悲しい想いをさせないために生きる、という事です。
偉そうな言い方かもしれませんが、一人一人プライドを持って生きてゆきましょう。
それと。一つだけ、自分が誇れるものがあります。
一日一回、必ず笑う事。
どんなに些細な事でもいいから、大声で、腹の底から笑う事。
そして、自分が笑う事と、同じくらい大事な事が、誰かを笑わせる事です。
実際に会えなくても、今の時代は、何かでつながっていられるはずです。
あなたも、私も、一人きりじゃないから。
一緒に明日を刻んでゆきましょう。
PS、うまく言えないけれど、皆で頑張りましょう!!
a2pro