短編小説『必要なあなた』
短編小説:『必要なあなた』 私にはあなたが必要です。 もしもあなたの目が見えなくなったなら、私があなたの目になりましょう。 もしもあなたの手が動かなくなったなら、私があなたの手になりましょう。 もしもあなたが私の事を忘れ […]
短編小説『歌うたい』
短編小説:『歌うたい』 歌う事が大好きな少女と少年がいました。少女の名はヒロミ。少年の名はタツヤ。 メロディーラインを歌うヒロミに、ハモったり、ユニゾンで歌ったりするタツヤ。 そんな2人の歌声はとても美しく、聴く者は皆幸 […]
短編小説『他愛も無い話』
短編小説:『他愛も無い話』 他愛も無い話だが、僕の妻はかなり面白い。 朝、8時に起こしてと言われたので、起こしてみると、「8時だよ。」と言う僕に、「全員集合!」と、寝ぼけながら答える。 しかも、握りこぶしを高々と上げるジ […]
短編小説『誰かのために』
短編小説:『誰かのために』 いま、そこにいるあなた、誰かのために生きてください。 誰かのために生きるという事は、あなたがちゃんと生きているという事。 ちゃんと生きるという事は、あなたが自分の行動に責任を持つという事。 そ […]
短編小説『百鬼夜行(ひゃっきやこう)』
短編小説:『百鬼夜行(ひゃっきやこう)』 〈注意〉18歳未満の方は大人の方と相談の上お読みください。この物語はすべてフィクションです。 日常に潜む幽かな影。ちょっとした恐怖と大いなる幻想。魅惑のスリラー・ストーリーに。よ […]
短編小説『オモいデのサクラ』
短編小説:『オモいデのサクラ』 アサオきたらパパになっていた。メがサめてなんだかヘンなカンじがして、テをミたらジブンのテがオオきくなってて、いつもよりもアシがトオくなってミえて。 ボクはびっくりしてベッドをトびオきると、 […]
短編小説『美しき人』
短編小説:『美しき人』 美しき人は私の母である。物心ついた頃から、私の周りには着物があふれていた。和裁学院を営んでいた母は、何人もの生徒を教え導いていて、選ばれた反物から徐々に着物が出来上がっていく姿は、子供の私にとって […]
短編小説『足の小指を打つ感じ』
短編小説:『足の小指を打つ感じ』 田中 竜治(たなか りゅうじ)29歳の朝は、災難から始まる。まず起きる為にセットしたはずのスマホのアラームが鳴らない。出勤予定時間は、もう15分も過ぎている。 〈さあ […]
短編小説『なんでもしてあげる』
短編小説:『なんでもしてあげる』 あるところに、なんでもしてあげる妖精がいました。なんでもしてあげるという事は、どんな願い事も叶えてくれるという事でした。 「孫の顔が見たい」と、或る国のお爺さんが妖精に頼みました。お爺さ […]