短編小説『美しき人』
2018年11月2日
短編小説:『美しき人』 美しき人は私の母である。物心ついた頃から、私の周りには着物があふれていた。和裁学院を営んでいた母は、何人もの生徒を教え導いていて、選ばれた反物から徐々に着物が出来上がっていく姿は、子供の私にとって […]
短編小説『足の小指を打つ感じ』
2018年11月1日
短編小説:『足の小指を打つ感じ』 田中 竜治(たなか りゅうじ)29歳の朝は、災難から始まる。まず起きる為にセットしたはずのスマホのアラームが鳴らない。出勤予定時間は、もう15分も過ぎている。 〈さあ […]
短編小説『なんでもしてあげる』
2018年10月31日
短編小説:『なんでもしてあげる』 あるところに、なんでもしてあげる妖精がいました。なんでもしてあげるという事は、どんな願い事も叶えてくれるという事でした。 「孫の顔が見たい」と、或る国のお爺さんが妖精に頼みました。お爺さ […]